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はじまり [子育て]

暑い夏のある日の夜。
遊びつかれたわが子(パンナ・当時1歳半)がぐっすりと寝入った後、リビングのソファーで朝読みきれなかった新聞の記事を読む私(パンフ)。ソファーの向かいにあるPCでは妻(パンママ)がインターネットで調べ物をしていました。

パパ、ちょっとこれ聞いて。

突然、あわてた感じでパンママが話しかけてきました。
目が合わない、手をひらひらさせる、物を規則的に並べる、物への異常な執着と人への興味の無さ、
痛みに鈍感、・・・、などなど、パソコンを見ながらあげる項目の多くがパンナの最近の行動にあてはまってました。

これって自閉症に多く見られる行動なの。

一瞬、頭が真っ白になる私。そんなはずは無い。つい3,4ヶ月前までは人懐っこくて誰にも笑顔で、歌なんかも大好きで一緒に歌っていたし、物まねも得意だったし。
最近はほとんど無反応だけど・・・

あとで調べて知ったことなのですが、退行性の自閉症というものもあるらしく、折れ線型と呼ばれるそうです。2歳まで普通に育っていた子が、ある時からこれまでできたことができなくなっていくというものです。


産まれて何ヶ月かたった頃からパンナの特異性は際立っていました。
異常な怖がりで、夜を除いては布団の上では一切寝られず、ハイハイをするまでは泣いてばかりいた印象です。
動けるようになると、身の周りのものに興味を持つようになるまでは普通の赤ちゃんと一緒だったのですが、大好きなのが金属で、パイプとかサッシとか、まずは触って触感を楽しみ、そして舐めるという感じでした。
10ヶ月を過ぎた頃に歩けるようになってからは、公園に行くと、滑り台を見つけてかけよったと思ったらあとは手すりの金属を触り続け、水道の蛇口を見つけては、そこから出てくる水を飽きることなくずっと眺めていました。歩き始めは転ぶことも多かったのですが、すりむくほどに転んでも、決して泣きません。

同月齢の他の子と比べる機会が少ない私ですら変だと感じていたので、他の母子と接する機会の多いパンフには尚更思うところはあったと思います。

私、パンフは、見た目も含めて典型的な日本人です。行動も、思想もごく平凡。ネガティブに言うと印象に残りにくいタイプ。そんな人間だからか、変わった人が大好きで、そう人を見ると強い興味を覚え、妙に応援したくなってしまいます。

わが子の変わりぶりに関しては、俺から、よくこんな変わった子が産まれてきてくれたと、むしろ好意的に受け止めていました。

その夜までは。
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