SSブログ

チューニング [子育て]

我々は実に多くの音に囲まれて生きています。テレビの音、コンポから聞こえる音楽、エアコンの運転音、すぐ横の道路を走る車や消防車。家の中にいても多くの音が聞こえてきますが、外に出た場合にはこれが何十倍、何百倍(大きさではなく、音源という意味で)にもなります。それら一つ一つの音にいちいち反応していたら多分ノイローゼになってしまいます。しかし、我々が普通に暮らしていけるのは、何が重要で何が重要でないかを無意識のうちに判別しているからです。
踏み切りのすぐ横のうちの住人が普通に寝ていられるのは、その人にとって踏み切りの音が重要でないということで徐々に気にならなくなっていっているからだと思います。もし、人間が慣れるという能力を持っていなかったらとてもじゃないけど、線路沿いには住めません。

この無意識のうちに判別する能力を私はチューニングと呼んでいます。ひょっとしたらちゃんとした専門用語があるのかもしれません。パンナはこのチューニングが非常に苦手なようです。聞き取るべき音と、聞き取る必要が無い音が同列に聞こえてくるのです。従って、非常に静かな部屋で話しかけると反応を示すのですが(とは言っても何かに熱中していたり、かなり一人の世界に行ってしまっているとほぼ無反応です)、外に出るとも反応が極端に少なくなります。スーパーやショッピングセンターなどに買い物に出かけたときは、もはや反応は期待できません。身の回りに溢れる音を全て拾ってしまうため、混乱してしまうのだと思います。

まだ使ったことはありませんが、こういう場合にも前に紹介した絵カードは有効なようです。絵を使って的確な指示をしたり、質問をすることでコミュニケーションをとることができます。とりあえず、パンナはまだ小さいし、うるさい場所には連れて行かないようにしています。一度一人の世界に入ってしまうと連れ戻すのが非常に大変なので。とは言っても現代社会、それも首都圏に住んでいたら人がいない場所などありません。徐々に慣らしていこうとは思います。

余談ですが、一人暮らしをしていたときに借りていたアパートのすぐ横に消防署の支部がありました。たまに(2,3ヶ月に一回程度)、深夜に出動するのですが、そのサイレンの音のけたたましさと言ったらもう酷かったです。大げさじゃなく、サッシがビリビリと振動していました。そこには3年間いましたが、さすがに慣れることはありませんでした。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:育児

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。